クローズ型調査の注意点

クローズ型調査は、年齢や性別などの属性を絞って行えるという利点があります。すでに提供したいサービスの対象が絞られている場合などはとても有効な調査方法です。しかし、クローズ型調査を行う場合は注意しておきたいポイントも存在します。ここでは、クローズ型調査によってわかることや、調査を行う際の注意点について詳しく見ていきます。


クローズ型調査とは

クローズ型調査とは、自社の所有している顧客リストや特定のモニターを使って行う調査のことです。クローズ型調査の特徴は、年齢や性別、そして職業など属性によってリサーチの対象を決められるというメリットがあります。これに対し、属性を縛らない不特定多数に対して行う調査がオープン型調査です。誰でも自主的に参加できるので、手軽にたくさんの回答が得られるというのがメリットになります。それぞれ異なるメリットがありますので、目的や状況によって使い分けられます。


クローズ型調査の分析方法

クローズ調査で集まった回答は、適切に分析することでより有効に活用できます。調査の分析方法は、クラスター分析、アソシエーション分析、主成分分析、決定木分析の4つがすでに確立されています。クラスター分析は、回答者を特定のクラスターに分けて傾向を分析するという方法です。集計の軸を新たに作りたいときなどに便利な分析方法となります。アソシエーション分析は、関連性を数値で算出するという分析方法です。店舗による販売傾向の違いなどが調べられます。

主成分分析は、似ている属性同士であらかじめ分類する分析方法です。こちらは、ターゲット層のブランディングを行う場合などに使われます。単純化できるので分析しやすい方法ですが、細かな情報は見逃しやすくなってしまうというデメリットがあることに注意しておきましょう。決定木分分析は、原因から仮説を立てていくということを繰り返し、複数の予想を立てるという分析方法です。マーケティング向けのデータが得られるのか、ブランディング用のデータが抽出できるのかがそれぞれ異なりますので、目的にあった分析方法を使っていきましょう。


クローズ型調査をする際の準備事項

クローズ型調査をする際に、まず必要となるのが顧客データです。また、顧客データ以外から分析したい場合は、年齢や性別など、特定の属性で絞ったアンケートモニターが必要です。アンケートモニターは、可能であれば自社で募集するか、もしくはリサーチ会社に条件を提示して集めてもらうとよいでしょう。そして、集まった回答を分析するためのアプリやソフトウェアを用意しておくと、作業を効率的に進めます。分析するためのソフトウェアは、専用のアンケート分析ソフト、もしくはExcelの使用が一般的です。調査対象を選ぶと同時に、集計や分析のための人員やソフトウェアをあらかじめ準備しておくと効率的に有用なデータが得られるでしょう。


クローズ型調査でわかること

クローズ型調査を行うと、特定の属性が自社の製品やサービスに対してどのようなことを望んでいるのかがわかります。顧客リストを使用した調査だと、すでに利用しているユーザーにさらに満足してもらうための施策や、過去に利用していたユーザーがなぜ離れてしまったのか、どうすれば再び利用してくれるのかなどが見いだせるでしょう。また、特定の年齢層や性別に対してアピールするにはどのような対策をとればよいのかということも見つかるはずです。


クローズ型調査のメリット

特定の属性のニーズがより深く理解できるというのが、クローズ型調査のメリットです。クローズ型調査は、事前に調査する属性を選べます。ですので、たとえば20代男性が望んでいることと、30代女性が望んでいることに違いがあるなどが調査からわかる場合があります。その場合、自社の製品やサービスが30代女性をターゲットにしている場合は、方向性を具体的に定められるようになるでしょう。また、オープン型に比べて調査内容が細かく設定されることが多いので、より具体的なユーザーのニーズを発見しやすいというメリットもあります。


クローズ型調査のデメリット

クローズ型調査のデメリットとしてまず最初に挙げられるのが、調査の総数を集めるのが難しいというものです。顧客リストを使用する場合は、当然ですが自社のユーザーに限られてしまいます。自社のユーザーの数がまだ少ない場合は、分析に必要な総数を集められないという可能性もあります。そして、特定の属性を見つけるために事前に調査が必要な場合もあり、実施までに手間がかかってしまう可能性があるというのもデメリットです。また、外部業者を使ってアンケートモニターを集める場合は依頼料が発生します。信頼できる業者を探す手間などもかかりますので、当初予定していた以上に時間とお金がかかるという事態も起こりうるでしょう。


クローズ型調査を行う際の注意点

クローズ型調査を行う際は、設問数と内容に注意する必要があります。設問数が多すぎると、回答者が途中で放棄してしまう可能性があります。ですので、回答者が最後まで集中して答えられる程度の設問数が理想です。また、設問内容も回答者が答えやすいように並べる必要があります。まったく関連のない設問が続くと回答者の集中力がそがれてしまい、最終的には離脱に繋がってしまうでしょう。ユーザーの本当の意図を知りたい場合は、答えやすい設問数と内容、そして設問の並べ方にも気を配る必要があります。


クローズ型調査の活用方法

クローズ型調査は、自社の製品やサービスの質をより高いものにしたい場合に有効です。特にすでに自社製品、サービスを利用しているというユーザー層に向けてさらに充実したものを提供できるようになるでしょう。また、まだ自社製品やサービスを利用していないけれど、ユーザーとなりそうな層に向けての提案を発見するのにも役立ちます。また、調査した対象に対してどのようなサービスが有効なのかというデータも得られますので、新たな製品やサービスを開発する際にも活用できるでしょう。


まとめ

クローズ型調査は、現在抱えているユーザーの満足度をより高めるために有効な調査方法です。適切に分析すれば、ユーザーをより満足させることが可能で、ターゲットとしているユーザー層をさらに拡大させることもできるでしょう。メリットとデメリット、そして調査を行う際の注意点をしっかりと確認して、より充実したサービスの提供を目指していきましょう。

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