2025.11.29
2025.12.04
小型のポータブル電源で気軽に非常用電源を持ち運びたい、スマートフォンやタブレットなどの充電をメインに行いたいと考える方へ、小型軽量でおすすめのポータブル電源をピックアップ。
当記事では、余計な機能は付けずにシンプルな機能面で、かつ価格が安くてコストパフォーマンスの面でもおすすめできる小型ポータブル電源を紹介します。 小型とはどれくらいの容量や電力数を指すのか、大容量のポータブル電源とはどんな違いがあるのか、小型軽量モデルのメリット・デメリットなども分かります。
家庭用として初めてポータブル電源を選ぶ方でも分かりやすく、小型ポータブル電源の上手な選び方も学べます。
| Jackery ポータブル電源 240 New | EcoFlow RIVER 3 Plus | BLUETTI AORA 30 V2 | |
|---|---|---|---|
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| 特徴 | 軽量&コンパクトサイズ 初めての購入にオススメ | カスタムや機能性重視 | 4色のカラー展開 |
| 本体価格 | 32,800円 | ⇒ 33,830円 | ⇒ 22,800円 |
| 容量・定格出力 | 256Wh 300W | 286Wh 600W | 288Wh 600W |
| 重量 | ◎ 3.6kg | △ 4.7kg | △ 4.3kg |
| サイズ | ◎ 幅23.1×奥行15.3×高さ16.8cm | △ 幅23.4×奥行23.2×高さ14.6cm | △ 幅25.0×奥行17.8×高さ16.7cm |
| バッテリーの種類 | リン酸鉄ナトリウムイオン電池 | リン酸鉄ナトリウムイオン電池 | リン酸鉄ナトリウムイオン電池 |
| 保証期間 | 3年+2年 | 5年 | 5年 |
| 公式サイト |
小型のポータブル電源とは、一般的に内蔵されたバッテリーの容量が200~500Wh程度の小さいものを指します。
中には99Whという極少量モデルもあり、160Whまでの容量であれば飛行機の機内持ち込みが可能な場合が多いです。
小型のポータブル電源は持ち運びやすい重量とサイズ感が特徴で、主にキャンプや車中泊、停電が起きた際の備えとして、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどのデバイスをメインに充電したい方に向いています。

また、小型ポータブル電源であっても、常時電力が必要なデスクトップパソコンやNASサーバー(家庭用のネットワークサーバー)、ゲーム機などにも接続できます。
急な停電などで電力が途絶えたとしても、UPS機能などの自動切替システムが搭載されているポータブル電源であれば、瞬時に電力復帰を行えるため便利です。
小型軽量モデルとして開発されているポータブル電源は、とにかく重量が軽いもの、サイズがコンパクトであるものを選びたいはず。
ですが、内蔵されているバッテリーの容量が小さくなるほど、スマホやタブレットを充電できる回数が少なく、小型家電の給電時間が短くなります。
| 容量200Whクラス | 容量500Whクラス | |
|---|---|---|
| 重量目安 | 3~4kg程度 2Lペットボトル2本分くらいの重さ | 5~6kg程度 米袋1つ分くらいの重さ |
| サイズ目安 | 幅20×奥行15×高さ18cm程度 ティッシュ箱2~3箱分くらいのサイズ | 幅25×奥行18×高さ20cm程度 500mlのビールケースよりもやや大きいサイズ |
小型で軽量であると言っても、ポータブル電源の内蔵バッテリーはかなりの重さがあり、リュックに入れて持ち運ぶにはやはり重いと感じるはずです。
本体に持ち手が付いていない製品の場合、運ぶ際に地面に落としてしまい損傷するケースもあるため、必ず持ち手のあるポータブル電源を選ぶようにしましょう。
中には耐衝撃設計で1メートルの高さから落としても壊れない製品もありますが、落下時に足を怪我したり、子供やペットが怪我をする可能性もゼロではありません。
また、小型軽量と謳っているポータブル電源でも、メーカーや製品によっては本体重量が重い・サイズが大きい場合もあります。
小型軽量のポータブル電源を選ぶ際には、同容量帯の中でもより軽くコンパクトで、かつ必要な機能が搭載されている製品を選ぶと良いです。
小型のポータブル電源にはモバイルバッテリーには搭載できない機能が多数搭載されており、その使用用途は広いです。
主に、小型のポータブル電源であっても搭載されていることの多い便利な機能は以下です。

これらの機能が搭載されているため、予測できない停電トラブルが起きた際にも、慌てずに電源の確保が可能です。
また、ポータブル電源本体にライトが搭載されている製品もあり、周囲が真っ暗になっても手元を明るく照らすことができます。
キャンプや車中泊の夜、小さな照明としても使用できるため、ポータブル電源が1台あれば小型でも十分に活躍することができます。
小型ポータブル電源を「より高機能なモバイルバッテリー」として購入する方もいますが、200Wh以上の容量クラスになると、デバイスに加えてランタンやLEDライト、扇風機、ポータブル冷蔵庫、電気毛布など、出力が少し大きい小型家電にも使用できるようになり便利です。

ポータブル電源の容量はWh(ワットアワー)という単位で、給電したいデバイスや家電の「消費電力(W)の家電を何時間(h)使えるか」を表します。
| 使用する製品 | 消費電力 (W) | 200Whの場合 | 500Whの場合 |
|---|---|---|---|
| スマートフォン | 10W | 11回 | 28回 |
| タブレット | 18W | 5回 | 14回 |
| ノートパソコン | 45W | 3回 | 8回 |
小容量である200~500Whクラスは、スマートフォンはおよそ10~30回程度、ノートパソコンは3~8回程度フル充電することができます。
家族4人でキャンプに行き、200Whのポータブル電源で4台のスマートフォンを充電しても半分ほどの容量は残るため、残りの容量を家電に回すこともできます。
| 使用する製品 | 消費電力 (W) | 200Whの場合 | 500Whの場合 |
|---|---|---|---|
| LEDライト | 5W | 34時間 | 85時間 |
| ランタン | 10W | 17時間 | 42時間 |
| ポータブル冷蔵庫 | 50W | 3時間 | 9時間 |
| 炊飯器 | 200W | 1.5時間 | 2時間 |
キャンプや車中泊に使用する小型家電は、LEDライトなどの消費電力が少ないものであれば2泊は十分に使用でき、ポータブル電源や炊飯器など多少電力が必要なものでも、短時間の使用であれば可能です。
使用していくうちに、もっと容量が大きいものにして充電回数や時間を長くしたいと思うようになる可能性もあります。
メーカーによっては、小型ポータブル電源でもバッテリー拡張に対応している製品があり、バッテリーのみを購入すれば、本体を買い直さずにそのまま容量を増やすことも可能です。
将来的に容量が足りなくなることは不安な場合は、バッテリー拡張に対応している製品を選ぶか、希望する容量よりも一段階大きい中容量モデルを選ぶのも一つです。
ただし、ポータブル電源の定格出力(安定して供給できる最大電力)を超える家電は使用できないため、必ず事前の確認が必要です。
例えば、定格出力が100Wのポータブル電源には、消費電力200Wを使用する炊飯器は使用できません。
小容量クラスのポータブル電源を購入する際には、必ず容量と定格出力を確認し、使用するであろう小型家電の消費電力を上回る定格出力があるポータブル電源を選びましょう。
複数の小型家電を同時に使用したい場合は、消費電力を合計した数値よりも上回る定格出力のポータブル電源を選んでください。
ポータブル電源はバッテリーの容量が小さくなるほど、本体の価格は安くなります。
小型軽量モデルのポータブル電源の場合、各メーカーで販売している製品の平均的な価格は、およそ2~3万円台です。
できる限り安いものを選びたくなるものですが、1万円台などと安い小型ポータブル電源は内蔵バッテリーに三元系リチウムイオン電池を使用している場合があります。 三元系リチウムイオン電池使用の低価格なポータブル電源は、寿命が1~4年程度と短くコストパフォーマンスが悪いうえに、発火リスクが高くなるためおすすめしません。

小型ポータブル電源は安すぎないことや使用しているバッテリーの種類に注意し、製品選びを慎重に行なってください。
価格の他に小型ポータブル電源の製品選びにおいてポイントとなる点は、以下の3つです。
1持ち運びを想定してより軽量でコンパクトなこと
小型ポータブル電源の重量は、200Whクラスは3~4kg程度、または500Whクラスは5~6kgという平均重量を超えない製品をおすすめします。
重量が重いポータブル電源にはさまざまな機能が搭載されている点はメリットですが、使いこなせない機能まで搭載されて重量が重い小型ポータブル電源よりも、本当に使用する範囲の容量や定格出力、機能が搭載されている点に絞ったほうが、小型軽量であるメリットを活かせます。
2アプリから操作を簡単に行えること
小型ポータブル電源にはさまざまな機能やモードが搭載されていますが、ある程度の知識がないとボタンの表示が分からず操作しにくいものもあります。
しかし、スマートフォンのアプリだと視覚的に操作が分かりやすく、モード切替やON・OFF操作などが直感的に行えます。
また、すべての製品に専用アプリが対応しているわけではないため、購入前に専用アプリによる遠隔操作が行えるか、必ず確認しておきましょう。
3一度購入すれば10年間使用できること
最近では、ポータブル電源の内蔵バッテリーが「リン酸鉄リチウムイオン電池」を使用しているものが主流となっています。
リン酸鉄リチウムイオン電池は充放電サイクル数が3000~6000回あり、毎日使用した場合でも10年間は使用できる長寿命な点がメリットです。
2~3万円の本体価格で10年間使用した場合、年間2,000~3,000円の費用となり、コストパフォーマンスに優れています。
加えて発火や爆発のリスクが低く安全性が高いため、購入時はリン酸鉄リチウムイオン電池を使用している小型ポータブル電源を選びましょう。
ポータブル電源について詳しい知識がない方でも、上記のポイントを抑えている小型ポータブル電源に絞ると、軽量で便利、かつ安全性の高い製品を選ぶことができます。
小容量である200~500Whまでの小型ポータブル電源に絞り、各メーカーからおすすめの製品をセレクトしました。
バッテリー容量が200~500Whクラスのポータブル電源の製品は使い勝手が良く、各メーカーから多数の製品が販売されています。
200Whクラスの小型ポータブル電源は、日帰りから1泊までのキャンプ・車中泊などにおすすめです。
小型軽量モデルで最低限必要な機能が搭載されているポータブル電源を選び、アウトドアや停電時の備えとして活用していきましょう。
重量よりも容量の多いポータブル電源を選びたい場合は、オーバースペックになりすぎない600Whまでの容量で選ぶと良いです。
Jackery(ジャクリ)のポータブル電源は軽量に設計されており、持ち運びを想定した購入を検討している方におすすめです。
Jackery ポータブル電源 240 Newのバッテリー容量は256Whあり、スマートフォンは約11回、ノートパソコンは約2回フル充電でき、USB-Cポートが2口付いたデュアルPD対応設計のため、複数台のデバイスを充電可能です。 定格出力は300Wに抑えられた設計ですが、低電力のLEDライトや電気毛布、ポータブル冷蔵庫、小型プロジェクターなどの小型家電であれば十分に使用可能です。
重量は3.6kgと2Lペットボトル2本分よりも軽く、同容量モデルよりも約1kg少ない軽量設計で、リュックに入れて持ち運びやすいコンパクト仕様な点もメリット。
手元を照らせるLEDライトが搭載されており、急な停電時でもアプリから操作して、すぐに手元を照らすことが可能です。
4000回の充放電サイクルに耐えるリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、毎日充電しても10年間の寿命があり、価格に対して長く使用できるコスパ重視派に嬉しい1台です。
| 価格 | 32,800円 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 256Wh |
| 定格出力 | 300W |
| 重量・サイズ | 3.6kg 幅23.1×奥行15.3×高さ16.8cm |
| バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 出力ポート | AC×1、USB-A×1、USB-C×2、シガーソケット×1 |
| 充電時間 | 1.9時間 急速充電:最速1時間 |
| パススルー充電 | 対応 |
| アプリ遠隔操作 | 対応 |
| 保証期間 | 5年 |
Jackeryはポータブル電源をメインに販売している国内の主要メーカーの1つです。
コンパクトで高機能として評判なJackeryですが、こちらの記事では実際のユーザーの口コミについて詳しく調査しています。
Jackeryの評判やおすすめの商品についてもっと詳しく知りたい方は、参考にしてみてください。
EcoFlow(エコフロー) RIVER 3 Plusは、小型軽量ながら容量286Wh、定格出力600Wのパワーで本格的に使用できるモデル。
本体にはLEDライトや停電アラート機能、電源自動切り替え機能が搭載されており、突然の停電時にも慌てずに対処しやすいです。
また、デスクトップパソコンやゲーム機、NASサーバーなどのバックアップ電源としても利用可能です。
もっと長く家電やデバイスを充電したいと感じる場合には、バッテリーの拡張にも対応しています。
本体重量は4.7kgと小型軽量の中ではやや重めですが、防塵・防水・耐火設計というメリットがあります。さらに地上1メートルからの衝撃にも耐えられる設計のため、持ち運びの際の損傷リスクがありません。
多少本体の重量が重くても、安定感があり機能性を重視する方にはおすすめのポータブル電源です。
| 価格 | ⇒33,830円 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 286Wh |
| 定格出力 | 600W |
| 重量・サイズ | 4.7kg 幅23.4×奥行23.2×高さ14.6cm |
| バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 出力ポート | AC×3、USB-A×2、USB-C×1、シガーソケット×1 |
| 充電時間 | 1時間 |
| 保証期間 | 5年 |
BLUETTI AORA 30 V2は5kgを切る軽量な小型ポータブル電源で、BLUETTIのAORAシリーズでも人気の製品です。
本体はカラフルな4色のカラー展開があり、インテリアとしても馴染みやすいデザイン。
充放電サイクルは3000回で10年間の長寿命、停電を10ms(0.01秒)で感知するUPS機能、充電しながら給電できるパススルー機能など、たくさんの機能を搭載しています。
また、BMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載し、過充電、過放電などを防ぎバッテリーの安全性を保ちます。
重量は2Lのペットボトル2本分程度と、飛び抜けて軽量というわけではありませんが、高出力な小型家電にも使いやすい定格出力600Wのパワーを持ちます。
最大380Wの急速充電に対応し、最速45分で80%の充電が完了するため、急な使用をすることになっても慌てません。
| 価格 | ⇒ 22,800円 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 288Wh |
| 定格出力 | 600W |
| 重量・サイズ | 4.3kg 幅25.0×奥行17.8×高さ16.7cm |
| バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 出力ポート | AC×2、USB-A×2、USB-C×2、シガーソケット×1 |
| 充電時間 | 最速45分 |
| 保証期間 | 5年 |

Anker Solix C300 Portable Power Stationは、縦長で携帯性に長けたデザインのポータブル電源。
容量は288Whあり、スマートフォンは約19回、ノートパソコンでも約5回充電できる余裕があり、USB-C出力ポートが3つあるため、さまざまなデバイスの効率的な充電が可能です。
また、AC出力ポートもたっぷり3口あり、ランタン、電気毛布など複数の小型家電に効率的な同時給電も問題ありません。
本体の前面に搭載されているLEDライトが大きく、ボタンやアプリで点灯することで手元を明るく照らせます。
ただし、本体は縦型の持ち運びを想定されたデザインとなり、置いた時に高さのスペースを取りたくない方には向きません。
また、拡張バッテリー対応ではないため、あくまでも本体のみのスペックで簡潔させたい家庭向きです。
| 価格 | 34,990円 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 288Wh |
| 定格出力 | 300W |
| 重量・サイズ | 4.1kg 幅16.1×奥行17.8×高さ24.0cm |
| バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 出力ポート | AC×3、USB-A×1、USB-C×3、シガーソケット×1 |
| 充電時間 | 最速68分 |
| 保証期間 | 5年 |

JVCケンウッドのメーカー、Victor(ビクター)は小型軽量モデルとして、ポータブル電源 コンパクトモデル 256Wh BN-RF250を販売しています。
重量は4kgありますが、折りたたみ式のハンドルが付いているため、持ち運びやすいデザインです。
本体は横長の形状で、キッチンや棚、寝室の枕元に置いても馴染みやすいコンパクトなサイズ感が魅力です。
機能としては自動給電切替機能が搭載されているため、普段からコンセントを挿しっぱなしにしておき、万が一の停電時には自動で給電を行えます。 内蔵バッテリーは安全性の高いリン酸鉄ナトリウムイオン電池を使用し、充放電サイクル4000回と長寿命な設計です。
ただし、パススルー機能やアプリでの遠隔操作には対応しておらず、必要最低限の機能を搭載している小型ポータブル電源です。
| 価格 | 53,900円 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 256Wh |
| 定格出力 | 300W |
| 重量・サイズ | 4.0kg 幅25.0×奥行14.5×高さ17.8cm |
| バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 出力ポート | AC×1、USB-A×2、USB-C×1、シガーソケット×1 |
| 充電時間 | 1.8時間 |
| 保証期間 | 2年 |

ALLPOWERS(オールパワーズ)の小型軽量モデル、ALLPOWERS ポータブル電源 VOLIX P300は、256Whという容量帯の中でも特に軽量な3.5kgのコンパクトタイプです。
横長で安定感のある本体デザインで、持ち手部分にはスライドハンドルがあり、本体の移動もしやすい点がメリット。
本体にはUPS機能を搭載しており、突然の停電時にも最大5台までのデバイスや家電へ自動的に給電移行することが可能です。
また、本体には過放電や過負荷保護をセーブするためのBMS機能が搭載されており、バッテリーの劣化や作動について不安がある場合でも安心です。
ただし、レビューは少ないため、数多く選ばれているという実績はさほどありません。
| 価格 | 38,000円 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 256Wh |
| 定格出力 | 300W |
| 重量・サイズ | 3.57kg 幅26.0×奥行21.0×高さ12.5cm |
| バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 出力ポート | AC×1、USB-A×2、USB-C×1、シガーソケット×1 |
| 充電時間 | 1時間 |
| 保証期間 | 2年 |

DJIはカメラやドローンを中心に販売しているスイスのメーカーで、小型ポータブル電源としては容量512Wh、最大出力電力が1,000Wというハイパワーな1台を販売しています。
AC、USB-A、USB-Cいずれも2口ずつ出力ポートがあり、スマートフォンやパソコン、小型家電を複数台同時に給電できます。
本体の重量は7.3kgと重みがあるため、小型ポータブル電源の軽さを重視する方には合いませんが、十分な容量があり使用できるデバイスや家電の幅を広げたい方には向いています。
別売りのソーラーパネルやシガーソケット用のケーブルを購入すると、太陽光充電や車内充電が可能となり、長期間のキャンプや災害時の避難生活でもバッテリーの充電を確保可能となります。
DJI製カメラドローンなど同メーカー製品との相性が良、いずれはポータブル電源以外の製品の購入も検討したい方にはおすすめです。
ただし、DJI Power 500がDJI製の中では最も軽量なモデルのため、もっと軽量でコンパクトなポータブル電源を求める方には向きません。
| 価格 | 58,300円 |
|---|---|
| バッテリー容量 | 512Wh |
| 定格出力 | 1000W |
| 重量・サイズ | 7.3kg 幅30.5×奥行20.7×高さ17.7cm |
| バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 出力ポート | AC×2、USB-A×2、USB-C×2、SDC Liteポート×1 |
| 充電時間 | 70分 |
| 保証期間 | 5年 |

小型ポータブル電源を購入するメーカーを選ぶ際に、「日本製に限定して選びたい」という方もいます。
特に小型ポータブル電源の場合は持ち運びする機会が多く、バッテリーの発火や感電のリスクを避けるために、できる限り安全な製品を選びたいものです。
日本国内で製造しているさまざまな電化製品は高品質で安全性が高く、ポータブル電源においても信頼できる日本メーカーです。
ポータブル電源の国内メーカーはいくつかあり、JVCケンウッド(Victor)、日立、山善、アイリスオーヤマなど知名度のある国内企業が多数参入しています。
国内製のポータブル電源を販売する国内メーカーでは、万が一の故障や破損などが起きた際のサポート体制が整っている点が特徴です。
ただし、海外製のポータブル電源であっても、日本法人を展開し国内でのサポートが素早く対応できる海外メーカーも多くあり、必ずしも国内製だけが良いとは限りません。
| メーカー | 日本法人 |
|---|---|
| Jackery(ジャクリ) | 株式会社Jackery Japan |
| EcoFlow(エコフロー) | EcoFlow Technology Japan株式会社 |
| BLUETTI(ブルーティ) | BLUETTI JAPAN株式会社 |
| Anker(アンカー) | アンカー・ジャパン株式会社 |
これらはポータブル電源の主要海外メーカーでもありますが、日本向けの製品展開のために日本法人を設けており、販売やサポートは基本国内で対応しています。
また、日本メーカーの中にも海外製品の小型ポータブル電源を販売しているケースもあります(エレコムなど)。
日本メーカーの多くはポータブル電源を自社で開発・製造するのではなく、海外の製造元から製品を調達し、日本向けの製品として国内自社ブランドで販売しています。
国内製・海外製どちらのポータブル電源であっても、使用しているバッテリーが安全で信頼できる販売元なのかどうかを判断するほうが重要です。
ポータブル電源を取り扱うメーカーは多く、どこの製品が一番自分に合っているかを判断するのは困難です。
こちらの記事では主要メーカーが出している製品スペックについて比較の上、容量別におすすめの製品を紹介しています。
信頼できる販売元でポータブル電源を購入したい方は、参考にしてみてください。
PSEマークとは、電化製品による火災や感電などの事故を未然に防ぐために設けた、安全基準をクリアしていることを証明するマークです。
国内製の電化製品は、用品によって経済産業省による「電気用品安全法」に基づいた安全性の基準「PSEマーク」を取得することが義務付けられています。
| 特定電気用品 | 特定電気用品以外 | |
|---|---|---|
| 表示されるマーク | ひし形のマーク![]() | 丸形のマーク![]() |
| 該当する用品 | ACアダプターや充電器など電源プラグのある用 | 特定電気用品の項目以外の用品 |
| 対象用品例 | ・電気マッサージ器 ・電熱式おもちや ・高周波脱毛器 などの116品目 | ・リチウムイオン蓄電池 ・モバイルバッテリー ・電気カミソリ などの341品目 |
海外製の輸入品を国内で販売する際には、電源プラグが付いているACアダプターには「特定電気用品」の認証が義務付けられているため、ポータブル電源の付属品であるアダプターなどにはひし形のPSEマークが表記されています。
しかし、交流100Vを出力できる小型ポータブル電源の本体自体は、「特定電気用品以外」であるリチウムイオン蓄電池の基準に該当せず、安全基準の検査はメーカーごとに行なっており、PSEマークは義務付けられていません。
そのため、国内外問わずメーカーによってPSEマークのない小型ポータブル電源を販売している場合もあります。
ポータブル電源に付属するACアダプターなどにPSEマークがあり、安全基準のための検査や管理を徹底しているメーカーであれば、本体も安全に使用できると判断できます。
海外メーカーであっても日本向けの製品開発が行われているメーカーや、日本法人が管理している実績のあるメーカーであれば、安全基準などは国内の家電製品と同じようにクリアしているためです。
安全な小型ポータブル電源を使用したい場合には、発火リスクの低いリン酸鉄リチウムイオン電池を内蔵していることや、過充電、過放電、短絡、異常発熱などを防ぐシステムが搭載されていることを確認しましょう。
海外メーカーでも同じ種類のリン酸鉄ナトリウムイオン電池を内蔵しており、ポータブル電源においては大きな差はありません。
上記の内容に該当する製品は避け、国内製だから安全とは言い切らずに、実際に販売されている小型ポータブル電源にどのような工夫や機能があるのかを見て判断しましょう。
小型ポータブル電源は価格の安さを重視してしまいがちですが、ノーブランドで安全性の分からないポータブル電源を安く購入するよりも、ポータブル電源の販売実績のある高品質なポータブル電源を選ぶのが得策です。
国内で製造・販売をする国内製のポータブル電源は、選べる製品数が少ないメーカーが多く、特に小型軽量モデルは品数が限られています。
日本国内に法人がある海外メーカーの製品は容量ごとに開発されたモデル数が多く、スペックごとに合う小型ポータブル電源を選べる点がメリットです。
日本法人を展開するメーカーであれば日本の安全基準に合わせて製造されており、万が一のサポート体制も整っているため、返品、故障などの対応もスピーディーでおすすめです。